アイラブ腎臓

人間ドックで尿検査にひっかかった…その何気ないきっかけから、Iga腎症対策のための減塩生活を中心とした記録です。

医師からのジンセイケンのすすめ

慈恵医大の婦人科の医師はどいつもこいつも患者ファースト感が一切感じられなかったが、腎臓・高血圧内科の医師は親切・丁寧であった。

A4用紙4枚にもわたる、細かい尿検査結果を、一つ一つ、どの項目がどういうものかを説明してくれた。

そしてたとえば「血尿(尿潜血)」という結果ひとつにとっても、膀胱、尿道、腎臓と、可能性のある出血箇所がバラバラであること、それを特定するには、ととある項目を示し、それが何を意味するものかを解説しながら「つまりあなたの場合は、腎臓からの血が尿に漏れている」と、まあそのように説明してくれた。

 

さらに、この辺の数値が異常だと、甲状腺系に問題が疑われる、この辺の数値が異常だとガンが、この辺の数値が高いと糖尿病が…と、A4用紙4枚分きっちり説明してくれた結果

「つまり、大きな病気を疑うような結果ではないものの、尿潜血の値とその成分、そして尿蛋白の値、さらに持参していただいた過去の人間ドックの検査結果と前回(初診)・今回(初診から一か月後の再診)の尿検査の結果から、腎臓に何らかの問題が隠れている可能性が高いが、原因が絞り込めないため、あなたの場合は腎生検を受けた方がいいと思います」

とそういう結論を丁寧にはなしてくれた。

医師にそういわれれば、私には迷うことはない。

 

「ただし、腎生検にはこんなリスクが」

「そして一週間入院、その後1か月ほどおとなしくしないといけない」

という、検査そのものよりも、その後の行動制限がシビアであることを話してくれ、私は仕事との日程調整をすすめ、実に前向きに腎生検に臨んだ。

 

腎生検を医師にすすめられたなら、断る理由は一切ないと考えている。

それは腎生検を受けて、Iga腎症と判明したいまもそう確信している。仕事の調整は日ごろの自分の働きぶり次第でいくらでもどうとでもなるもので、こと仕事に関して「自分がいないとだめ」というような現場にしてはいけないのだ。

私は着々と手順書・マニュアルの作成・充実をすすめ、さらに若い社員にガンガン仕事をふり、自分が抜ける日々の準備をすすめていった。

 

私が検査の入院をした際、数日遅れで同室に、40代で二人の低年齢のお子さんを持つ女性が同じく腎生検のために入院してきた。ベッドで仕事のノートパソコンを持ち込み仕事をしつつ子供と離れて、私よりもずっと大変そうな状況を調整して検査に臨んでいた。

腎生検を迷っている人は、迷うべきではない。この検査をおこなわないことで将来失うものは特大級。なので、医師にすすめられた時点で、即すべてに優先して検査を受けることが、結果として家庭や仕事や人生を優先することになる。